山上高人写真集「時計の外の時間」の評論 |
|||||
1994年10月10日発行 光村印刷 BeeBooks |
|||||
「時計の外の時間」は、「退屈な午後」「それから」「メンタルスケッチ」の3部構成 |
退屈な午後
メンタルスケッチ |
それから |
|||
フォトコンテスト1995年4月号 「林忠彦賞の選考を振り返って」 全国から37点の作品が選考対象として集まり、長時間にわたる選考の中で、作品が絞り込まれていった。その中で、山上高人写真集「時計の外の時間」は、印象に残った作品として、選考を通過しノミネートされた。 |
日本カメラ 1995年2月号 「話題の写真集」 山上高人写真集「時計の外の時間」 1974年、学生時代に独学で写真を始めた頃の「退屈な午後」、子息4人のスナップ集「それから」、17年ぶりに本格的に写真を再会し、心象風景でまとめた「メンタルスケッチ」の3部構成。作品への深いイメージの構築と、研ぎ澄まされた感覚が全編を覆っている。 |
||||
フォトコンテスト1995年4月号 新刊紹介・山上高人写真集「時計の外の時間」 岡山県倉敷市に在住する著者が、20年前の生家の周辺や妻などの映像をもとに、子供たちの記録と新たに撮った「メンタルスケッチ」を加えてまとめた写真集だ。「メンタルスケッチ」は、文字どおり道端や草むらの風景を白黒で強調しイメージ化したもの。影絵風の子供の表現も面白い。 |
ニッコールクラブ1995年春no.152 山上高人写真集「時計の外の時間」紹介 作者が70年中頃から始めた写真をまとめたものがこのたび出版されました。私的記録と作者独自の心象風景がおだやかなモノクローム作品の中に表現されています。 |
||||
CANNON CIRCLE 1995年春no.419 今月の新刊「時計の外の時間 A TIMELESS LIFE」 記録性や社会性から解き放たれた、感覚だけの世界を撮る。 作者は「世俗的なわずらわしさとは別の所で、感覚的に普遍的なすばらしさを持つ心象の風景の中にいたい」と願う。退屈な午後、写真の虫が目を覚まして、あたりかまわずシャッターを押す。野良ネコ、瀬戸内海の島、オンナたち……、なにげない日常の中で、ふと見つけたエアポケットのような空間。そこから風景は果てしなく外へ外へと広がっていく。まるで終わることのない白昼夢を見るような、不思議な感覚を呼び覚ます写真集だ。 |
|||||